レジェンド・オブ・ホーガン
2010年11月21日 日曜日「レジェンド・オブ・ホーガン(Hollywood Hulk Hogan Hulk Still Rules)」を見た。
ハルク・ホーガンと言えばすぐ関連してしまうのは「ハリウッドザコシショウ」だけど、そのせいなのかは知らずアメリカンプロレスを知らなかった頃からわたしも名前と顔を知っている位知名度は高い人。そのホーガンの半生を様々な記録と自身の発言で振り返るドキュメンタリー。
デビュー以前のテリー・ボレアからスター街道を駆け上って行く様子が本人や関係者の口から語られ、ハルク・ホーガンの歴史を知るには非常に良く出来ている。淡々と、しかし哀愁も見せながら人生を振り返り語るホーガンが非常に良い。
ホーガンのプロレス人生も長いのでこのビデオでも時間を感じる所は大きい。わたしはホーガンと言えばnWoの時に良く見ていたのでその時の印象が強く、以前の1980年代のWWF時代のホーガンは全く別人に見えた程、顔が違う。本当にキン肉マンに登場したネプチューンマンこと喧嘩男にそっくりと改めて思ってみたり。
また、九万人を越える観客数を記録したレッスルマニア(レッスルメイニア)の第3回大会での対アンドレ・ザ・ジャイアント戦が全編収録されているが、これが試合自体は非常にしょうも無い。アンドレの一方的な殴る蹴るの攻撃、ホーガンの逆襲の殴る蹴るの攻撃で試合は終わりと、これ自体は大した事無いが、当時の観客の非常な盛り上がりを見るとその影響力、スターとしての偉大さは見て取れるのでそこの方が興味の行く所。
残念なのは、やはりレッスルマニアの第18回大会。ザ・ロックとのアイコン勝負での対戦がほんの少ししか入っていない。これは色んな意味で凄いので入れて欲しかった。まあ、WWE的には「レッスルマニア18 のDVD買ってくださいね!!」という事なんだろうけれども…。
ハルク・ホーガンのドキュメンタリーとして非常に良く出来ているけれども、「nWoはホーガンがリーダーだったからヒットした!」とか、「WCWが崩壊したのはビンス・ルッソーを起用した上層部のせいだ!」と、当然ながらホーガン視点で物事を見るわけで、それでも何だか嬉しそうな顔でもないホーガンがファンに囲まれているのを見終わると、妙にホッコリとして清々しい感じもする。
しかし、これ本来の「Hollywood Hulk Hogan – Hulk Still Rules」からディスク一枚無くした構成とは…。どうせなら完全版で出せば良いのに…。