スタートレック ディープ・スペース・ナイン 半分以下

2009年10月25日 日曜日

本来は「本が多くなり、ビデオテープを捨てて箱を空け、そこに入れる」のが目的で、捨てるなら見てから捨てようと始まった「スタートレック一気見」。
スタートレック ヴォイジャー」の一気見が終わって、もっとと言うか、物足りないと言うかで、「スタートレック ディープ・スペース・ナイン」を見始め、第三シーズンまで見終わった。

やっぱりDS9はおもしろい!!
ヴォイジャーの内容はさっぱり憶えておらず、DS9もそこまでいかないが、「いまだにカーデシアと連邦、ベイジョーがもめている。 
 その後にドミニオンとの戦争になる」位しか憶えてなかったのでまた楽しめた。
改めて見ると、DS9はSFドラマのスタートレックシリーズの設定の中で人間ドラマをやっている事に気付いた。
他のスタートレックシリーズは、「まさに『スターをトレック』、一話完結のSF短編小説の様なアイデアストーリー」が多いが、DS9は人間関係の変化や、国家や勢力間の政治、軍事関係の変化を延々と描いている。
一気見をしていると、今までの一話完結だと「問題起こっても今回の最後で上手い事解決するし。」と、少々予想通りで、次どうなるの感があんまり無いが、DS9みたいに、一話で全然解決しなかったり、徐々に人間、勢力の関係性が変化していくと、毎日見ていても次に次にと行きたくなる。
レギュラー陣の関係性とか見ていてもおもしろいよなぁ。
キラとシスコの、上司と部下、国家の代表としてのぶつかり合いから、徐々に信頼が生まれて、やがてシスコがキラの宗教的な崇拝対象になったと言われたり、また、最初はダックスに上手くかわされたり、オブライエンにあからさまに嫌われていたベシアの一方的な好意が、やがて互いにけんかもしたり、ぐでんぐでんに酔っ払ったりと良い関係になったり。
見ていて、意外とほっこりするんだよなぁ。

その関係性の変化からか、宇宙ステーションという人が大勢やって来る場所を舞台にしているからか、準レギュラーがレギュラーと同じくらい多いのもDS9の特徴。
ベイジョーだったら、ウィンやバライルといった宗教関係の人々。
宗教内部の権力闘争が国の政治闘争に関係したりと、スタートレックであまり描いてこなかった「宗教と政治」の部分の人々がほとんど。
フェレンギだと、レギュラーのクワークの親族ロムやノーグ。
フェレンギはコメディー担当になるけど、意外と鋭い所突いたり、ロムはただの間抜けだったのが、息子思いで意外と機械技術に通じていたり、ノーグはフェレンギだけれども連邦士官めざしたりと、サイドストーリー的なここら辺もおもしろい。
それにフェレンギは、スタートレックであまり描いてこなかった「経済や貿易」の話の担当でもある。
いろいろ見ていても、いまだに連邦の経済、特に地球の経済はどうなっているかさっぱり。
そこら辺でも「理想的ではないスタートレックの世界」をやっているDS9の特色が見える。
その他に、カーデシアのガラックやデュカットは、何が本当の事で一体過去に何があったのかと、物凄い複雑な人物に変化していっているし。

そんな中でも一番好きな登場人物は、やっぱりマイルズ・オブライエン。
実際演じているコルム・ミーニーが「新スタートレック」の頃のエキストラから準レギュラーになり、DS9ではレギュラーになったというのを反映してか、役のオブライエンも、エリートの士官ではない叩き上げの技術屋で、妻とケンカしたり、時々ぶち切れたり、遊びでむきになって怪我したり、あからさまに偏見を言ったり、特殊な人々が多い中で今の人間に近い結構普通の人。
だから見ていて応援とまでいかないが、見ていて楽しい人物。
それに、やたら拉致されたり、捕まってむちゃくちゃされたりと、不幸な事が多いからというのもあるかも。
二回程死んでいるし。

これから、第四シーズン以降は、ドミニオンの本格的なα宇宙域の侵攻で、惑星連邦、クリンゴンやロミュラン、カーデシア等々の勢力を巻き込んで、α宇宙域グッチャグチャの戦争になって行くから、これまた楽しみ。

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