第55回スーパーボウル
2021年02月09日 火曜日異例の中でのNFLのシーズンが始まり、観客がいないとやっぱり試合が盛り上がりに欠けるのはあったけれど、色々と楽しめたレギュラーシーズンも終わって、いよいよの「第55回スーパーボウル」
今回のスーパーボウルは若手最強最高のQBパトリック・マホームズ対「GOAT(Greatest of All Time)」こと最年長QBのトム・ブレイディという対決だけでもワクワク感が止まらなかったし、カンザスシティ・チーフスが勝てば15年無かった連覇だし、タンパベイ・バッカニアーズが勝てば十八年振り二回目で、トム・ブレイディは七回目だし、どっちが勝っても元々凄い試合ではあったけれど、今年もスーパーボウルが終わってみれば「やっぱり、トム・ブレイディは凄い」だった。
シーズン開幕前からフリーエージェントになったトム・ブレイディをニューイングランド・ペイトリオッツが残留させなかった事から驚きで、そのトム・ブレイディはバッカニアーズに移籍した事も驚き。
更に引退してWWEのレッスルマニアのホストしてたはずのロブ・グロンコウスキーが現役復帰し、しかもグロンコウスキーまでバッカニアーズに行くという驚き。
しかも、そのバッカニアーズはレギュラー・シーズンは結構強く、まさかと思ったらプレーオフ進出も驚き。
しかも、プレーオフではレギュラーシリーズで強かったベテランQBのドリュー・ブリーズ率いるニューオーリンズ・セインツを破り、同じくレギュラーシリーズで強かったベテランQBアーロン・ロジャース率いるグリーンベイ・パッカーズを破り、まさかのスーパーボウル進出も驚き。
しかも、これまでのスーパーボウルでは一回も無かった開催地のチームがスーパーボウルに勝ち上がって来て、スーパーボウルの呪いを破っての進出も驚き。
しかも、バッカニアーズが勝って、トム・ブレイディは前人未到のスーパーボウル十回進出で七勝という記録を伸ばしてしまったのも驚き。
やっぱり、トム・ブレイディは凄い。
トム・ブレイディがこれまでの20年間在籍したペイトリオッツでの強さはチームの体制もそうだし、ヘッドコーチのビル・ベリチックもいたからの強さは分かるけれど、バッカニアーズに移籍して一年目でスーパーボウルに勝つとは思わなかった。
特にNFCはパッカーズやセインツが強かったから、ベテランQBのチームが勝つんじゃないか?ブリーズやロジャースのスーパーボウル見たいな…と思っていたら、そこを破って出て来たバッカニアーズのチームの完成度と勢いが上がって行く様は凄かった。
ただ、チーフスはレギュラーシリーズもプレーオフも圧倒的な強さで、わたしは試合前はチーフスが結構圧倒的な感じで点数を取り、バッカニアーズがどれだけ食いついて行くかなんじゃないか?と思っていたら、逆の展開。
バッカニアーズのディフェンスがチーフスのオフェンスに仕事をさせず、バッカニアーズのオフェンスがガンガン攻めて行く展開で、これまでのチーフスは何処に行ってしまったのか状態。
見ていた途中で思い浮かんだのは第50回スーパーボウル。
レギュラーシリーズもプレーオフも圧倒的な強さだったカロライナ・パンサーズの若手QBのキャム・ニュートンは走っても投げても良し。
一方のデンバー・ブロンコスは移籍してきたベテランQBのペイトン・マニングで、この時もパンサーズが勝つんじゃないかと思ったら、ブロンコスのディフェンスが強くてキャム・ニュートンが何も出来ずに終わったのを思い出していた。
ただ、この時のペイトン・マニングは結構ヘロヘロで何とかディフェンスに支えられてやっていた感じだったけれど、今回のトム・ブレイディはキャリア最終盤感が全然無い、まだまだ行ける感全開で、この半端なさは何なんだ。
去年のチーフスのスーパーボウルの勝利で、チーフスとパトリック・マホームズがNFLの中心になっていたと思ったら、それでもトム・ブレイディが中心に戻し取って行くってトンデモないよなぁ。
トム・ブレイディは若い時に2001年、2003年、2004年シーズンとスーパーボウルに勝った時も凄いけれど、37歳を過ぎてからの2014年、2016年、2018年、2020年シーズンと一年おきに勝っているのって凄過ぎる。
そう、今回もしかしてのもしかしてでバッカニアーズが勝つかもしれないと思ったのはこのブレイディの一年おきのジンクスと言うか、事実。
トム・ブレイディはまだ現役を続けるみたいだから、これなら2022年シーズンも勝って、そこで引退?と思ってみたり。
それにしても、このこれからずっと語られる、皆が喋りたいであろう伝説を同時期に見られるのって最高。
今回のスーパーボウルも楽しかった。