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ニューヨーク1997

2017年04月02日 日曜日

ジョン・カーペンター監督・脚本・音楽、カート・ラッセル主演の1981年のアメリカ映画「ニューヨーク1997(Escape from New York)」。

1988年。犯罪増加率が400%を越えたアメリカはニューヨークのマンハッタン島全体を刑務所とし、囚人が外に出れない様に周囲に壁を作り警察が監視していた。
そのマンハッタン島に大統領専用機が墜落。大統領は生きていたが島内の囚人に捕まえられてしまった。
戦争中のアメリカは、アメリカ・ソ連・中国のサミットで核融合技術に関する発表を大統領がするはずだったが、その内容を収録したカセットテープも大統領と一緒にマンハッタン島に残ってしまった。
警察は強盗で収監される予定の元特殊部隊員のスネーク・プリスキンに大統領救出と引き換えに無罪放免の釈放を持ち掛け、スネーク・プリスキンは単身マンハッタン島に乗り込み大統領を探す事となる。

スネーク・プリスキンと言えば、今ではゲームの「メタルギアソリッド」シリーズの主人公ソリッド・スネークの元ネタとしても有名で、このカート・ラッセル演じるスネーク・プリスキンがまあ抜群に存在感があり、まあカッコ良い。
スネーク・プリスキンが囚人島となっているマンハッタン島に一人で乗り込んで行くという設定だけでこの映画は勝ち。
ただ、展開としてはあんまりおもしろくない。
スネーク・プリスキンは周囲の人物がやたらと彼を知っており、彼の伝説によって「あのスネーク・プリスキン」という存在になっているんだけれど、その伝説的男スネーク・プリスキンが大して強くもないし、見せ場も少なくて、見ていても「あれっ?スネーク・プリスキンって本当に凄いの?」と思ってしまう。
持って行った銃で見事に敵を撃ち殺す訳でもないし、アクション場面ももっちゃりしていて、大統領救出時には「お、やっと凄い所見せるのか!?」と思ったら、あっさり敵に囲まれて捕まってしまうし、行動としてカッコ良い場面が大して無い。

それに展開も、始まって暫くダラダラとマンハッタン島の現状を見せる場面が続いて盛り上がりが無く結構飽きるし、中盤以降ものっぺりとして熱い盛り上がる場面が無いままで終わってしまうしで、圧倒的なスネーク・プリスキンの存在感に比べると話や展開が非常にしょっぱい。

これって、他のジョン・カーペンターの初期の方の映画でもそうなんだけれど、設定や人物設定は非常に良いのに展開や演出が非常に緩慢で大して盛り上がって来ないという特徴そのまま。
この映画でもこの設定ならギャンギャンに暴れまくって見せ場の連続のスネーク・プリスキン見たいじゃない。それなのにそれが無いので、「何時になったら興奮できんだ。まだか、まだか…」で最後まで行ってしまう。

凄い伝説の男風なのに大して強くない感じのするスネーク・プリスキンとか、最後の「地雷があるけれど、設置地図によれば、そっちじゃない!こっちだ!」でボカン!とか、最後に大統領が銃乱射とか、ジョン・カーペンターって本気でハードボイルドしているのか、笑かしにかかっているのかが判断付かない微妙な展開や演出するよなぁ…。
時間制限があるのに結構ダラダラしているし、一方で急に時間が進んでいたりと時間制限の緊迫感が全然無いし。
最後のスネーク・プリスキンは最高にカッコ良いけれど、それまでの微妙な感じをどう見ていいか分かんない。
終盤で急に必要も無い格闘し始めるのってジョン・カーペンター好きだよなぁ。これが後の「ゼイリブ」に発展したって事か。

この映画、スネーク・プリスキン初登場という事で、スネーク・プリスキンを見るには楽しいのだけれど、物語や展開を見る映画としては大分退屈。
これよりはほとんど設定が同じでやっている事も近い、続編でもありリメイクでもあるという「エスケープ・フロム・L.A.」の方が全然おもしろい。

☆☆☆★★

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