WWE ロイヤル・ランブル 2017
2017年02月18日 土曜日年々わたしのWWEに対する興味が落ちてしまっているのが大きな原因ではあるんだけれど、でも今年の「ロイヤル・ランブル」もつまらなかったかなぁ…。
それにWWEって、儲かってはいるけれど色々ヤバい様な気もしてしまった。
第一試合
シャーロット・フレアー VS ベイリー
最近は男子選手よりも女子選手の試合の方がおもしろかったりするんだけれど、この試合はいまいち。
ベイリーがあんまり上手くない感じで、そもそもベイリーのおばちゃんロバ的な顔があんまり好きではないので真剣に見ていなかった。
シャーロット・フレアーはサーシャ・バンクスとの一連の抗争がおもしろかったし、この二人でケージマッチやらアイアンマッチしたりと、試合内容も良かったし、何より会社が押すだけの理由もあったけれど、今回のベイリーはそこでもいまいち。
第二試合
上空の檻の中にクリス・ジェリコが入れられていて、彼が強調にもなっていたからではないけれど、そこそこおもしろかった試合。
ただ、この試合もこの後のWWE世界王座戦もそうだれど、単調で上手くはないプロレスをするベビーフェイスが主役ではあるものの、ちゃんとプロレス出来る、見せるヒールがいるから成立している試合であって、ロマン・レインズのプロレスの伸びの無さは如何ともし難い。
第三試合
「へー、ネヴィルはヒールターンしたんだ…」位しか思わなかったし、クルーザー級王座戦にしてはやっぱりWWE的スポーツ・エンターテイメント。全然TNAのXディヴィジョン方が激しくてプロレスとしておもしろい。
TNAで言えば、このPPVで一番驚いた事でもあるけれど、オースチン・エリーズが実況席にいた事。
オースチン・エリーズもWWEに来ていたとは知らなかった。
オースチン・エリーズもそうだし、AJ・スタイルズもそうだし、スティングだってそうだし、今年のホール・オブ・フェイムに決まったカート・アングルだって、TNAでの主力選手だったのにWWEに来てしまうって、TNAの現状ってどうなの?良い選手に見離されているのか、TNAが切らざるを得ない程の財政なのか…?
第四試合
この試合もAJスタイルズだから良い試合まで持って行っているけれど、やっぱりジョン・シナはスポーツ・エンターテイメントとしては正解なのかもしれないけれどプロレスとしてはつまんない。
それにジョン・シナの16回目の王座獲得も、もういいよな…。それだけ主役を張れる人がずっといないという事もあるし。「No More Cena」かな。
もはやジョン・シナもパート・タイマーだし、俳優や芸能人としての仕事が多くなり、俳優の格的にはザ・ロックよりもハルク・ホーガンだけれど、WWEの格的には17回目の王座を獲得させて引退、もしくは半引退になるんじゃなかろうと思う。
第五試合
今年は特に始めからブロック・レスナー、ゴールドバーグ、アンダーテイカーらの大物の出場が予告されていた事もあって、驚きの有名選手の登場が無かっただけに顔ぶれとしてはおもしろくなかった。
現役選手は皆小者感一杯だったし、現在のトップであるセス・ロリンズの出場は無し。驚きの選手の出場が無いまま最後の30番手は誰かな?でロマン・レインズの登場だから何時も以上のブーイングと、見せ場が無かった。
ブロック・レスナー、ゴールドバーグ、アンダーテイカーの終盤での登場は会場は盛り上がっていたけれど、リング上は他の選手が多く寝っころがってグダッとした雰囲気だったし、この三人による次々と選手を投げ落として行く展開も薄いし、人も多い事もあって三人共動きがグダグダしていたしで、もっと整理整頓した状態で見せた方が良かったでしょう。
特にこれでゴールドバーグとアンダーテイカーの因縁でレッスルマニアするのかと思ったけれど、アンダーテイカーとロマン・レインズの因縁っぽくなっているし、結局それまでワイアット・ファミリーに放り込まれてパッとしない位置にいたランディ・オートンを優勝させて押し出すとか、全体的にバラバラしてまとまりが無い感じだった。
このロイヤル・ランブル戦を見て感じたのは、往年のスターで今パート・タイマーのブロック・レスナー、ゴールドバーグ、アンダーテイカーは全然良い動きしていなくて、かつての栄光に頼り過ぎだし、AJスタイルズにしろ、ケビン・オーエンズにしろ、王座戦に絡んでいるのは元々WWE生粋ではない外様の選手だったり、一番WWEが押し出しているロマン・レインズは何時まで経っても人気が上がらず、同じ元シールドのディーン・アンブローズもCMパンクとか、ストーンコールド・スティーブ・オースチンの様な路線でも人気が爆発仕切れないし、人はいるのにスターがいない状態ばかりを感じてしまった。
今回のロイヤル・ランブル戦でのわたしのMVPはザ・ミズ。
新たに入って来た選手の必殺技を、まあきっちり受け続けて、こういうやられ役をちゃんとしている人が好き。デカい事ばかり言うけれど、常にやられまくってのしょっぱいギミックを追求すれば良いのに。
まあ、今年の「ロイヤル・ランブル」もそうだったし、今年の「レッスルマニア」もそうだろうし、これから先のWWEも別に何か凄い事期待して見るべきではないんだろうなぁ。
現状の体制でWWEが企業としてドンドンと業績を上げているんだから、わざわざ現状の路線を崩す訳も無いし、この感じで続けて行けば良いだろうし、それに面白味を感じないのだから今まで通り惰性で見続けるだけか…。