「アイ・アム・レジェンド」
2008年10月12日 日曜日ウィル・スミス主演の映画「アイ・アム・レジェンド(I Am Legend)」を見た。
以前、リチャード・マシスンの原作を読んでいたので、あの感動作風の改変日本版予告から期待はずれにはならなかったのだが、結構当たったと聞いて期待してみたら期待はずれ。
どうも全体的に中途半端。
前半の犬との暮らしは、まあそんな感じでこれは楽しいのだが、ダーク・シーカー登場後の活劇がもう一つ。
暗闇でのダーク・シーカー発見時は海外ホラーFPSみたいで期待感は高まるが、罠の仕掛け返し出来る位の賢さの説明や、夫婦の愛情があるのではと思わせるが、それもその後描写は無しで使い捨て感がある。
あと何よりも題名にもなっている「アイ・アム・レジェンド」の理由が弱い。
てっきり原作の様な引っくり返しがあるのかと思い、だから家で流している映画はみんなから嫌われているたった一人の怪物「シュレック」で、なるほどと思っていたのに…。
どうやら公開前に終盤が差し替えられたらしく、伏線の回収やら話の締りが悪い感じがありあり。
レンタル版にはその「本当のエンディング」が入っておらず、セル版に入っているらしいのだが、消化不良なので検索。
調べて見てみたが、明らかにこちらの方が納得出来る終わりだった。
やはり会社からの撮り直し、改変はろくな物が無い。
にしても、あの原作にあった「毎晩、かつて隣人の友人だった男が戸を叩いて呼んでいる。」の様な、嫌な、鬱々とした感じではなく、妙なさわやかさと、吹っ切れた感が見やすさと当たった理由なのかなぁと。