栄光のスペース・アカデミー - ロバート・A・ハインライン

2008年10月23日 木曜日

ハインラインの「栄光のスペース・アカデミー」を読んだ。

ハインラインの長編は初めてだったが、これがあまり面白くない。
話は「少年が惑星間パトロール隊の士官学校で訓練を受け、実地に赴く」というものだが、何か全寮制高校での生活、それも普段の遊びや、もめ事ではなく、授業内容の紹介を延々と見せられているようで退屈した。
訓練内容も厳しい感じも無く、結構概要だけで済ませてしまう所もあるし。
何よりも、「パトロール隊とは何ぞや?」「登場人物達の入隊しようと思った動機は?」という根本な事柄がほとんど書かれておらず、ただそこでの出来事が流れているようで読んでて乗って行けない。
中盤の探査任務はまあ良いが、終盤の「ファンタジー的異文化交流」は、設定とあまりの話の展開の都合の良さにげんなり。

たぶん、この1948年の発表当時のお子達が読んだら面白かったのだろうが、今読んでしまうと読み切るのに少々意志がいった。

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