ラスト・ボーイスカウト
2013年10月12日 土曜日ジョエル・シルバー製作、トニー・スコット監督、ブルース・ウィリス主演の1991年の映画「ラスト・ボーイスカウト(The Last Boy Scout)」。
かつては大統領の警護官だったが、今では借金の取り立てをする私立探偵になったブルース・ウィリス演じるジョー・ハレンベック。ジョーは車ごと爆破された友人から受けた女性の警護の仕事を受ける。しかし、その女性は町中で銃撃され死亡。一緒にいた元プロフットボーラーの彼氏が犯人を探し出そうとし、それに協力する事になる。
始まりで、フットボールの試合中に選手が銃を取り出して乱射し、そのまま自殺するという衝撃的で引きのある場面から始まるのに、その後はまったりとしたバディモノになり、どうにも地味。ブルース・ウィリスとデイモン・ウェイアンズが二人で捜査するけれど特に展開も無く、敵が襲って来て話が進むという常に巻き込まれるだけの面白味の無い展開ばかり。
始まりのフットボールの試合場面は掴みとしては良いのに、土砂降りの雨の夜の試合なのに画面が物凄く暗い。普通夜間の試合ならガンガンに照明当てるのに、真っ暗な中試合をしていて、別に照明の故障とかないみたいなのに訳が分からない。見た目の演出が先行して「?」になってしまうのは、この映画の駄目な感じの前触れか。
ブルース・ウィリスの役は、これ以降の映画もこの映画と似た感じの役が多い、見慣れた感じの人物。家庭は上手く行っておらず、その事もあってか本人は減らず口で、危ない場面でも冗談を言う。敵に襲われたらとにかく銃をぶっ放し、相手を撃ち殺して問題解決。始めて見る映画なのに物凄い既視感。
それと、この映画の年に映画デビューしたほぼ新人のハル・ベリーがストリッパーの彼女役で出演。若く、演技も初々しい。ただ、重要そうに思える人物として登場するけれど、早々に退場してしまい、思いっ切り脇役。
始まりのオープニング・クレジットがフットボールのTV中継の始まりみたいに、おっさんが踊るチアリーダーを周りに歌っているけれど、この形式って今でもあるのでちょっとニヤッとしたけれど、何時からやり始めたんだろうか。
敵達はただ殺してお終い。ブルース・ウィリスも殺してお終い。如何にも1980年代から1990年代に大量に制作されたバディモノの銃を撃ちまくるアクション映画。別にフットボールである必要も無く、だから何だ…?な話と出来。
☆★★★★