ウィンブルドン2013
2013年07月08日 月曜日今年のウィンブルドン選手権(Wimbledon)の決勝はアンディ・マレー対ノバク・ジョコビッチ。
シード2位と1位という順当な決勝ではあるけれど、今までロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダルの二強が頂上にいるフェデラー・ナダル時代から、マレー・ジョコビッチ時代への移行を象徴付ける様な決勝戦。
おもしろいのはこの二人、フェデラーやナダルの様に「おお、出た!必殺ショット!」という様な感じでもないオールラウンダータイプだという事。
ストロークが続き、振って走って取っての戦いで、長い時間目を止めて集中して静止して見ているので見ている方も疲れて来る様な感じ。
試合は会場の雰囲気が押せ押せのマレー押しで、その後押しに乗りまくったマレーの勝ち。
ジョコビッチは波がある様な感じで乗った感じが無く、結構ミスも多かった。
ジョコビッチ的には雰囲気からしてやり難いだろうなぁ。
去年はマレーが決勝で敗れ、今年こその声の中でジョコビッチは世界ランキング1位で一回優勝もしているしで別にヒールじゃないけれどヒール的にはなってしまうよなぁ。
マレーの物語的には「初めてのウィンブルドン決勝進出でフェデラーに勝てず、しかしその年のオリンピックのテニスがウィンブルドンで開かれ、決勝は負けたフェデラーで彼に勝ち、そして期待の中、今年のウィンブルドンで念願の優勝」という非常に良く出来た物語。
来年はやっぱりこの二人の決勝をもう一回!ってなるなぁ。
おもしろかったのは、外のマレー・マウントの警備をしていた警備官の一人がマレーが優勝した瞬間、仕事を忘れて観客と共に両腕上げて物凄く喜んでいた事。
駄目だけど、非常に良い。
それと、クルム伊達公子は凄い。
42歳で出場して、三回戦で去年優勝の第1シードのセリーナ・ウィリアムズと戦い、終わったら「可能性が見えた。また、試合してみたい。」と意気揚々。
試合を楽しんでいる様で、この前向き姿勢や楽しみ方は素晴らしい。
何だか仙人に見えて来た。