THE PUNISHER KILLS THE MARVEL UNIVERSE

2008年03月20日 木曜日

映画「パニッシャー」以来パニッシャーに興味が行き、いろいろと読んでみるという事で、「THE PUNISHER KILLS THE MARVEL UNIVERSE」を読んでみた。

 
   punisher.png ©MARVEL
 
 
表紙に「MARVEL alterniverse」と記されており、どうやら多次元での展開の様で、「What If」モノの様にもしも話。

「もし家族を失ったのがギャングの抗争でなく、ヒーロー達の戦闘に巻き込まれてだったら?」

そしてパニッシャーは次々とヒーロー、ヴィランを狙って行く。まさに題名通りの「パニッシャーが次々にヒーロー、ヴィラン達を殺害して行く」話で、表紙の様に有名所の屍累々。
おもしろいのは、いつも超特殊能力で活躍しているヒーロー達より、現代兵器しか使わないただの元兵士の方が強いという所。スパイダーマンだろうが、ウルヴァリンだろうが問答無用でねじ伏せて行く。まあ、話の設定上そうでなければいけないのだろうが…。
そして一番最初の犠牲者は、もちろんサイクロップスというつかみが、また良い。
各誌の有名所が出てきては2、3ページでパニッシャーにやられて行き、それが続き、全体としては非常暗く、誰もが救われない話。そういう意味でなかなかおもしろいのだが、形態によるページの少なさからか、話を結構はしょっているので、辞書引きながらゆっくり読んでこちらで補完して丁度な感じ。フランクの何故そうなのかという心情や、後援者達とのやり取り、マードック、デアデビルとの関係等、もっと詳しく描けば良いのになぁと思う事が多々あった。
それに、あまりペンシラーが上手くないのか、書き手が何人かいるのか、結構画が変わって、コマによってはフランクが別人だから読み難い。

こんなすっきりしない、だれもが晴れ晴れとしない暗い話で、むしろそこが楽しく、さらにパニッシャーに興味が行く読み切りだった。
どうせなら今度のあるか無いか分からないが映画「パニッシャー」の続編は、マーヴェル・ユニヴァース内でのクロスオーヴァーとして、これを映画化したらおもしろいんではなかろうか?
観賞後のモヤモヤ感が心地悪そうで良いのでは?

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