アメコミ&ムービー・スーパーガイド

2008年03月07日 金曜日

古本屋で「アメコミ&ムービー・スーパーガイド」を見つけたので買い、早速読んでみた。

ちょうど、映画では「X-MEN2」、「デアデビル」、「ハルク」、日本語訳では「アルティメット・X-MEN」、「アルティメット・スパイダーマン」が、発行される頃に出たムック誌。

前半は映画紹介、後半はアメリカンコミックの紹介なのだが、「ガイド」と銘打ってはいるが、微妙と言う他無い作り。
映画の紹介は映画のパンフレット的小話的解説で、アメコミの紹介もDCやMARVELという単語さえ殆ど出てこない始末。
ultimateシリーズのほんの概要しかなく、本編の紹介はほぼ無し。
これ、アメコミ入門編としてはどんなもんだ。
しかも、アメリカの製作陣の紹介よりも、アメコミで活躍する日本人の紹介が多く、日本の漫画で無い物、という事でアメコミに興味が行くと思うのに、何だか日本の漫画で良いやと思える様な内容だった。

この本には綴じ込みふろくとして9月11日のニューヨークでのテロ後を描き、即日完売したという「THE AMAZING SPIDER‐MAN ♯36」がついているのだが、これも何だか今一つ。
アメコミの「現実世界でのヒーローの活躍」が興味を引く、おもしろい点であるのだけれど、これだとそれの限界と弱点ばかり目立ち楽しめない。
何で今回は誰一人食い止められなかったのかを思うのは、無しという事か…。
それに、マグニートーがぼけっと突っ立ていたり、ドクター・ドゥームが泣いていたりとげんなり。
やるなら人物設定をきちっと守らないとなぁ…。
この話はスパイダーマンよりも、キャプテン・アメリカので方がもっとよろしいのでは。

何だかよろしく無い事が多いが、さらにもう一つ。
この本の大きさが、アメコミの大きさよりも丈も奥行きも一回り大きく、
他のアメコミと同じく収納すると気持ち悪く、困ったちゃん。

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