ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々

2012年07月01日 日曜日

ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合」に続き、同じくエディ・マーフィ主演のその続編「ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々(Nutty Professor II: The Klumps」。

前作で痩せた時に別人格の様になったバディ・ラヴが、今回は本当に別人として教授の前に現れてのドタバタ劇。
そして、前作よりも更に酷い出来に…。
前作では、一瞬で痩せる薬と言う、まだコメディとしての設定ではありだったモノが、今回は「ジキル博士とハイド氏」の様な自分の凶暴な部分は遺伝子のせいで、その遺伝子を体から取り除くために腕にチューブを差し込み遺伝子抽出したら青色の液体が出てき、それがコンセントの電気に触れ、更にそこに犬の毛が入ったら痩せたエディ・マーフィが出来上がってしまうという訳の分からなさ。「太ってた人が急に痩せて現れる」というコメディが主題だったはずが、それすら無くなり、何がしたのか分からないただのドタバタに。
しかも今回はデブネタよりも、下ネタ下ネタで全編笑いを取りに来ているから、更に笑えない。太っている事のコメディじゃなかったの?
展開も、教授の話よりも、彼の家族の方にばっかり力が入っていて、何時の間にやら教授は脇役的に。終盤になって痩せたエディ・マーフィとの対決で、「ああ、そう言えばこっちが主題だっけ…」と思い出す始末。

今回もエディ・マーフィが特殊メイクで一人八役を演じているけれど、前作でもしてた事なので、そっちを膨らましてもただいらない脇道に逸れているとしか感じない。

驚きなのは、こんなどうしようもない映画に何故かジャネット・ジャクソンが出ている事。前作に続き、やっぱり何故異常な程にまでに太ったおっさんに、イケイケな感じのジャネットが惚れるのかはさっぱり分からないし、なにより前作で良い感じになったウィル・スミスの結婚相手ジェイダ・ピンケット=スミスとはどうなったのかもさっぱり描かれない。

この映画一番の驚き、面白い所は、前作でも出ていた甥っ子のジャマール・ミクソンが、成長もしているけれど本当に太って巨大化していた事。

今回もエンド・クレジットでのNG集はあるけれど、前回よりも短く、あんまり面白くない。

一作目がそれなりに稼いだから続編作りました感はアリアリで、肥満の題材も何処へやらで、何のこっちゃな下ネタコメディ。前作も酷かったけれど、それに輪をかけて酷く出来上がってしまった続編。

★★★★★

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