ヤングガン
2011年12月27日 火曜日1988年当時の若手俳優が集まった青春西部劇「ヤングガン(Young Guns)」。
これが全然おもしろくないのは、やはり主人公のビリー・ザ・キッドがただの頭のおかしい殺人者だからか。新入りなのにいつの間にかボス面で、他の仲間も文句は言うが何故だか分からないが彼に付いて行くし、結局他の仲間は頭が悪くてビリーのお楽しみに上手く巻き込まされているだけにしか見えなかった。復讐劇だったはずなのに、いつの間にかビリーの殺人狂話になり、特にはっきりとした戦略も無く、人を殺したいイカれたビリーの無茶苦茶話を見せられても「だから何?」位にしか思わなかった。
この映画で特に酷いのは音楽。この頃のTVドラマ「ビバリーヒルズ高校白書」とか「フルハウス」で流れていた様な軽い音楽で、その当時の現代劇だと時代の雰囲気と青春感が合わさって良いのだが、西部劇でこの間の抜けた音楽では銃撃戦や追跡の迫力は削がれるはしょっぱくなるわで最悪。始まりの人物紹介や最後の銃撃戦、そして終幕のエンドクレジットで流れて来る爽やかな80年代っぽいロック?ポップス?には失笑。そして最後の方ではその馬鹿みたいな音楽の使い方に普通に笑ってしまった。
主役のエミリオ・エステベスは行ってしまっているビリー・ザ・キッドを上手く演じているし、チャーリー・シーン、キーファー・サザーランド等出てるし役者陣が結構良いのに、頷く様な事も無く盛り上がりに欠ける展開、特におもしろくはない銃撃戦、そして最悪な音楽でつまらない映画になってしまっている。
そう言えば、主人公達の後見人的な弁護士の役者を「何処かで見た事のある顔だなぁ…。」と思っていたが、「LOST」のロックでお馴染みのテリー・オクィンだった。
☆★★★★