フライト・デスティネーション
2011年12月04日 日曜日「アイス・ ツイスター」と同じくSyfyチャンネル(The Sci Fi Channel)で放送のTV映画「フライト・デスティネーション(Termination Point)」。
劇場公開されていないテレビ映画だから安いのだが、以前見た「アイス・ ツイスター」よりも安っぽく、全然駄目な感じ。
全体的に既視感のある話と設定。と言うか、様々なモノを混ぜ込んだ感が…。初めからして、田舎の農場で黒髪の若者がイチャイチャしている所へ空から何かが落ちて来るのなんか、物凄く「ヤング・スーパーマン(Smallville)」を思い出させるし、主人公が自動車で色々現場を周り、女性捜査官がコンピューターの前で情報検索し電話で伝えるのなんか「24」だし、飛行機ハイジャック映画で良く見た場面や、異次元に迷い込む飛行機に数名の乗客しか残っていないなんて「ランゴリアーズ」だし。色んな要素を盛り込んでおもしろくなれば良いのだが、それがバラバラで、どれも上手く活かしているとは言えずおもしろくはなっていない。
主演のジェイソン・プリーストリーも「ビバリーヒルズ高校白書」から20年近く経っているとは言え、これのは何だか普通のおっさん。それに、本人の身長は173cmとそんなに高い訳ではないのに、周りにやたらと長身な役者を置いているのは、何かの嫌がらせ?
話も詰めて作っていないのが丸わかりで、基本主人公の捜査官は役には立っておらず、とにかく見せ場を作る為だけに走り回っている感じで、最後何故都合良く飛行機に移動するのかも分からず。瞬間移動は装置に近い人ではなく、リモコンに近い人だけという理不尽さ。最終的な事件の解決も時間SFとしてやりたい放題のご都合主義。しかし一番の謎は、スマートフォン大のリモコン装置を陶器の豚の貯金箱にどうやって入れたのかという事。大きさ的に入らないし、割って出していたのに、入れ方は?もしや、初めに入れてから焼いたとか?
とにかく、話は駄目な感じ満載で、むしろ他のアメリカのTVドラマとの類似を見て楽しむTV映画かも。
☆★★★★