ひまわり

2011年12月03日 土曜日

マルチェロ・マストロヤンニ、ソフィア・ローレン出演の「ひまわり(I Girasoli)」。

どうも、いまいち。
ずっと夫の生存を信じて奔走したけれど、結局自分が思っていた程に相手は思っておらず、向こうで子供を設けまでしたのにやり直そうって都合良過ぎる男に振り回される恋愛話。そこに戦争の話を入れるから、どっちつかずでいまいちすっきりしない。戦争の悲劇を大仰に前面に出して、悲劇と言えばそうなんだろうけれど、駄目男に惚れてしまった女性の哀しさの方が見ていて強く、マストロヤンニの駄目さ加減ばかり目に付き、いまいち戦争の悲劇感が薄いし、恋愛悲劇としても何かしょっぱい。
カメラワークも意欲的にワンカットで動かすのだけれど、この映画でも一番象徴的であるはずのひまわりが本編で初めて出て来る場面は、汽車からの手持ちカメラの撮影でぶれまくりで見れたもんじゃないという酷い出来。
ソフィア・ローレンは初めの頃は若い役なのにおばさん過ぎてあんまり綺麗と思わなかったけれど、歳を取った後半の方が演技的には良い感じ。ただ、顔の迫力があり過ぎて怖い。あと、ソ連での疲れた感じの役作りはやり過ぎの感じ。

正直、映画の狙いとわたしの気持ちが合う事はなく、別に良い映画とも思わなかった。

☆☆★★★

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