第49回スーパーボウル

2015年02月05日 木曜日

大体一月は年末年始のテレビ番組を、毎週の番組も見ながら見ている事もあって、二月頭の「スーパーボウル」を見終わると一年が終わった感じになってしまう。
特に今年は、確かNFLの開幕週から見始めたので尚更「スーパーボウル」が終わる事での締めくくり感が強かった。

その今年の「第49回スーパーボウル」は組み合わせも非常におもしろく、試合自体も最後まで圧倒的な緊張感で、本当に興奮に打ち震えたトンデモない試合だった。

ニューイングランド・ペイトリオッツシアトル・シーホークス共にシーズン序盤はどちらも調子が良くなく、特にペイトリオッツなんか序盤で2勝2敗で「もう、終わり」なんて話まで出て来たのが、中盤以降共にグングン伸びて、リーグ1位の2チームがスーパーボウルへと出て来た。
しかも、シーホークスは最近ではなかった連覇がかかり、ペイトリオッツも勝てば十年振り、トム・ブレイディが勝てばスーパーボウル4勝で最多勝利クォーターバックに並ぶという、どちらに転んでも凄い事になるスーパーボウルじゃあ、期待は上がるばかり。
しかもしかも、去年のスーパーボウルはデンバー・ブロンコスという超攻撃型のチームがシーホークスの超守備に抑え込まれて全く機能しなかったのを少し思い出される柔軟で爆発力のある攻撃のペイトリオッツと、再びシーホークスが対戦するのだから、更に期待は上がるばかり。

実際の試合も、第1クォーターはディフェンス戦で0-0。
第2クォーターはどちらもオフェンスが爆発して、ペイトリオッツが先行しシーホークスが追い着いて、14-14という同点で前半終了。
第3クォーターでは、第1クォーターであれだけペイトリオッツのディフェンスに抑えれられていたシーホークスのオフェンスが10点を取って14-24と結構な差に。しかも、ペイトリオッツのオフェンスをシーホークスのディフェンスが抑えて「あ、これ、ペイトリオッツ駄目なんじゃ…」と思わせた。
…けれど、第4クォーターでペイトリオッツのオフェンスが凄い勢いで2タッチダウンを取って28-24という接戦に。
この状況で残り2分程でシーホークスの攻撃となり、ペイトリオッツのディフェンスが何とか止めていたのに、ジャーメイン・カースのあの奇跡的なキャッチでエンドラインすぐ前まで進み、「あ、これ、完全にペイトリオッツ駄目だ…」と思った所へ、タッチダウンパスになるはずのパスが、あの奇跡的なマルコム・バトラーのインターセプトによってトンデモない劇的な幕切れに。

試合中何度も一人で声を上げて喜び、トンデモない試合を見てしまった興奮で試合後も暫く放心状態だった位の凄い名勝負。去年のスーパーボウルが非常につまらなかった試合になっただけに、今年の素晴らしい試合は最後の最後まで本当に楽しかった。
ラッセル・ウィルソンの二年連続王者で、早くも伝説になるか?も楽しみだったし、トム・ブレイディのスーパーボウル4勝で伝説に並ぶのか?も楽しみだったんだけれど、会場のフェニックス大学スタジアムはアメリカの南西部アリゾナ州にあり、西海岸北部のワシントン州のシーホークスから近い事もあって、会場の観客はシーホークスファンが多かったらしいのと(ニューイングランドはアメリカの北東部)、ペイトリオッツのあのボールの空気圧騒動「Deflategate」もあってか、ペイトリオッツへのブーイングが凄く、ブーイングをしている方からしたら楽しいのかもしれないけれど、見ている方としてはその「Boo—!」と言う滑稽さや「お前らなんか、負けりゃあ良いんだよ!」の感じが気分良くなく、段々とペイトリオッツの方へ身が入っていたので興奮する結末でもあった。

そう言えば、ハーフタイムショーの事は何にも触れていないけれど、確かにケイティ・ペリーのショーは派手で、毎年「観客を含む会場全体を使い、床の映像との合致とかの演出が素晴らしい。演出家凄い!」と思うし、ハーフタイムショーの終わった時の一段落感が凄かったけれど、試合の後半、特に第4クォーターのあの攻防を見てしまうとハーフタイムショーをすっかり忘れてしまっていた。
当然アメリカ向けのハーフタイムショーだからのケイティ・ペリーという人選なんだろうけれど、わたしは最近のアメリカ音楽聴かないのでケイティ・ペリーがどんな歌歌っている人かも知らず、歌自体では全然盛り上がらなかった。
全然世代ではないけれど、ザ・フーとか、ザ・ローリング・ストーンズの方が歌知っていて盛り上がるんだけどなぁ…。去年から若手の歌手が主だけれど、その人のサポート的にベテランを付ける様になって来ているのは、アメリカでも多分わたし以上のおっさんおばはん世代向け対応なのかしら?。

これで残念な事に9月までのお楽しみの待ち時間になったけれど、来年からも今回のスーパーボウルみたいなベテランQB対世代交代を目指す若手QBの構図はあるんだろうし、山本昌じゃあないけれどベテランがまだまだ行けるし強いという事が分かり、殿堂入り間違いなしのベテランQBがもっと活躍して若手を倒し、逆に若手が伸びて来てベテランを倒してのやり合いが見られると思うと、興奮が収まらない。

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