あ~あ…なビーバップ

2014年03月21日 金曜日

やっぱりABCはクソ…というお話。

ビーバップ!ハイヒール」って以前はおもしろく見ていたはず…なんだけれど、何時頃からか「んっ…?」と思う様な題材が多く出て来て見なくなってしまったのだけれど、たまたま家族がテレビ付けていて、それが「ビーバップ!ハイヒール」だったので何気なしにチラ見していたら、これが酷かった。何でも「スポーツにおいては日本選手はルール改正に虐げられて来た」という内容らしく、スキージャンプが取り上げられていた。それが「1998年の長野オリンピックで、ラージヒルで船木和喜が金メダルを取り、団体でも日本が優勝したから、その年にルールが改正され日本人に不利になった」と言っていた。このルール改正、それまでは「身長+80cm」だったのが、「身長の146%以下」になったから身長の低い日本人に不利になったと言っているけれどで、ABCの事なのでちょっと気になったので直ぐ調べてみたら、すぐさま都合の良い誘導が分かってしまった。
ラージヒルで金メダル、ノーマルヒルで銀メダルを取った船木和喜は身長175 cmで、それまでは「175+80=255cm」だったのが、このルール改正で使えるスキー板の長さは「175×1.46=255.5cm」と0.5cm伸びてるじゃん。不利になったのは身長165 cmの岡部孝信身長173cmの原田雅彦身長173cmの斉藤浩哉だけれど、ノーマルヒルで金メダル、ラージヒルで銀メダルだったヤニ・ソイニネンは身長171cmで彼もスキー板は短くなっているし、その次の冬季オリンピックのソルトレイクシティオリンピックのノーマルヒルとラージヒルで金メダルだったシモン・アマンの身長は173cm(5 feet 8 inchだから172.7cm)だから、原田雅彦や斉藤浩哉と同じじゃん。更に、ソルトレイクシティオリンピックのラージヒルで銀メダル、ノーマルヒルで銅メダルだったアダム・マリシュの身長は170 cmじゃん。どこが身長の低い選手が不利なんだろう?
結局「欧米人の好き勝手のせいで日本人を不利にしているけれど、日本人ががんばった!」、言い換えれば「あいつ等、自分達に有利になる様に陰謀企む悪者。私達被害者だけれど、がんばった!」という悲劇の英雄物語的結論が先行していて、それが言いたいが為の情報誘導に呆れ返ってしまった。そこで見るの止めてしまったので、その後どんな事を流していたのかは知らないけれど、「日本が凄い!」って言いたいが為に情報を詳しく見せず捻じ曲げてしまう事には反吐つきそう。

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