FCBD Superman: Last Son

2013年05月26日 日曜日

五月のコミックス販売促進として各社が特別号を無料で配るイベント「フリー・コミック・ブック・デイ(FREE COMIC BOOK DAY)」で配られた内、幾つかがcomiXologyでも無料配信されていたので読んでみた。
 
 
FCBD Superman: Last Son

メトロポリスに突然隕石が降って来たので、スーパーマンが抱き止める。しかし、その隕石の中には一人の少年がいた。その少年は自分の名前も、何処から来たのかも知らない様子だが、重い物を簡単に持ち上げ、話す言葉はクリプトン語だった。スーパーマンは彼を守ろうとする。

カバーアートはジム・リー(Jim Lee)、本編はアダム・キューバート(Adam Kubert)という顔ぶれでFCBDに力入れているなぁ…と思ったら、調べてみたら、これ2006年の「Last Son」というストーリー・アークの第一章の「Action Comics #844」。流用かよ…と、思ったけれど、中々おもしろい。
コマ割りやコマ運びが映画・TVドラマ的。コマ内ので寄りや引き、カメラのパーンの様なコマを超えての繋ぎとか、顔の寄りの次に入る空間を取った構図の画とか、上手いな。
それに、スーパーマンの為人が良く出ているので、これが無料コミックスに選ばれたのかとも思う。デイリー・プラネットでは編集長と新人の間に入る中堅所の立場とか、隕石が降って来た時の無理矢理な言い訳とか、まるで自分の息子が出来たかの様にクマちゃんのぬいぐるみ抱えながら空飛んでいると、ビルの部屋の子供が挨拶して来て上機嫌で挨拶を返すけれど、少年がいなくなったと分かるやブチ切れてバンバン力を振るって暴れまくる短気さとか。
あと、空を飛ぶって現実味が無く、非常に馬鹿らしくもあるのだけれど、あぐらかいて座っている様に見えるけれど実は空中に浮いていたり、夜まで残業しているロイス・レーンに空飛んでビルの窓越しから夜食を渡しに来るスーパーマンとか、画的に見せる部分では空を飛ぶって非常におもしろい。
これ、物凄い導入でしかないので続きを読みたくなる。まんまとFCBDに乗せられた。

一方、もう一つの無料配信「FCBD 2013 – Beware, The Batman!/Teen Titans Go!」は、今年の夏から始まる予定のアニメーション・シリーズ「Beware The Batman」のコミカライズ版(だと思う)と、同じくアニメーションの「Teen Titans Go!」のコミカライズ版の二本をまとめた物。
内容的は「Rated E(Everyone)」が示す様に、全年齢向けの軽い感じ。「Teen Titans Go!」の方は、急に「点を線で結んで画を出してね!」「迷路」とか、「!ceiov ym」の様に喋っている言葉が逆からになったりとか、変にメタ・フィクション的でちょっとおもしろかったけれど、それ位。

マーベルの方もと探してみたけれど、マーベルは出していない様。フリーなんだから、一斉デジタル配信しても良いのにと思うのだけれど。
 
 
関連:comiXologyを使ってみる

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