第46回スーパーボウル

2012年02月07日 火曜日

「スーパーボウル」と言えば、アメリカでは11月末の感謝祭(サンクスギビングデー)→12月末までののホリデーシーズン→2月頭の「スーパーボウル」という流れで、NFLの決勝戦だけれどほとんど国民行事的お祭りになっていて、毎年視聴者数、視聴率共にアメリカ一なTV番組になっている大会。毎年テレビの視聴率は40%を越え、去年は46%超えたと言うからトンデモナイ化け物番組。アメリカではTVの多チャンネル化が進んでいて、視聴率が5%を超えると上位25位に入って来、7~8%でヒット番組、10%を超えると超ヒット番組なので、日本の視聴率感覚だと2~3倍すると丁度分かる感じ。3倍だと「スーパーボウル」は100%超えてしまうけれど…。

そんな2011~2012年の今シーズンの「第46回スーパーボウルSuper Bowl XLVI)」はニューイングランド・ペイトリオッツThe New England Patriots)対ニューヨーク・ジャイアンツNew York Giants)。
今シーズンは開幕からBSで放送している分は大体見て来たので、「スーパーボウル」は最高にワクワク。試合展開も、イーライ・マニングトム・ブレイディ両クォーターバックのパスが通っているのにジリジリとした展開で、ディフェンスの方に目が行き、固唾を飲んで見守り切迫していた。逆転し合いと言う訳でもないので、もう少し劇的な展開が欲しかった所だけれど、なかなか楽しかった。

「スーパーボウル」がおもしろいのは、NFLはレギュラーシーズン、プレーオフは常にどちらかのホームスタジアムで試合が行われるので声援やブーイングが偏るけれど、「スーパーボウル」になると各地からファンが集まるので、どちらにも盛大な声援とブーイングが起こり、良いプレーには歓声、悪いプレーには大ブーイング、クラウドノイズはどちらも割れんばかり、怪我人には大きな拍手で送り出すという、見ていて、聞いていて盛り上がるし、楽しい事。
それとSkyCamの映像は臨場感たっぷりで気持ち良い。
あと、今年の開催地インディアナポリス・コルツの本拠地ルーカス・オイル・スタジアムは、2008年に出来た新しい球場だけれど、外見は煉瓦作り風、中は鉄骨の倉庫風で、懐古的で試合会場として雰囲気抜群。去年の「第44回スーパーボウル」の開催地カウボーイズ・スタジアムが、とんでもなく巨大なオーロラビジョンがあり、未来的、SF的会場だったのと比べてもはっきりと違いが分かり、各球場でこれだけ個性の違いが出ているのだから、球場に行くだけでも楽しそう。町も一週間前からお祭り騒ぎだそうで、死ぬ前に一度は「スーパーボウル」じゃあなくとも、NFLの試合を実際に見に行ってみたい。

今年のハーフタイムショーはマドンナだったけれど、各リーグのチャンピョンシップが終わった頃位に、「今年のハーフタイムショーは誰だろう?」と検索してみたら、「ハーフタイムショーに初音ミクを…」と言う、東スポの宇宙人の飛ばし記事以下の無い、どうでも良い情報しか出て来なくて、すぐ見つかるであろう大きな話題なのに全然正解に辿り着かなく、久々に「世界的検索エンジンでも役に立たないなぁ…。」と変に関心した。公式サイト行ったらすぐマドンナと分かったけれど。
そのマドンナ。曲はほとんど知らないけれど、やっぱり見せ方は上手いし、凄い。曲知らなくても、ずっと見入っていた。ステージ前の地面に映し出される映像が、ステージとの境目を無くし、平面を立体に変え、会場自体をステージする手法で、そっちをもっと見せてくれとも思いながら見ていた。この15分にどれだけのお金と時間と労力をかけたのだろうと驚く。確かにこのハーフタイムショー見たら、音楽の売上上がるだろうし、それよりも15分でこれだけ凄いステージなのだから、実際のライブで1時間以上のモノをとなると世界中でライブしても人が来るし、このハーフタイムショーで更に新規の人が来るんだろうなぁ。ハーフタイムショーが単なる繋ぎのショーではなく、全世界向けの音楽や音楽家やパフォーマー等々の宣伝でもあるのは、番組内のTVCMが30秒で350万ドルととんでもない額なのからも分かるし、「スーパーボウル」での宣伝効果が半端無い事が分かる。TVCMは、この時に新作映画の予告公開だったり、凝ったCMを出して話題になるけれど、日本だと生中継のNHKは絶対放送しないし、日本テレビもまあしないので、一つの楽しみが無い。しかし、YouTubeにそのCMをまとめたチャンネル「AdBlitz」があり、そこで見る事が出来る。「アベンジャーズ」や「火星のプリンセス」の映画化「ジョン・カーター」とかおもしろそうだけれど、CGアニメ臭は強そうで何だかなぁ…。これまでのNFLの変化をワンタッチダウンで表現した「NFL Timeline」が良く出来るし、興味深い。

地上波の日テレの方見てみると当然違って興味深かった。NHKは独自映像なのか分からないけれど、日テレはNBCの映像で微妙に映しているのが違ったり、日テレは放送時間が二時間しかないのもあるけれど、宣伝やハーフタイムショー等を除くと試合の放送時間が1時間25分という物凄いダイジェストだったり、初心者向けの分かり易い放送を目指しているのは分かるけれど、やっぱり民放のアナウンサーはうるさく、その質に辟易したり、オードリーが冷静に見ていて意外と解説で良い感じだけど、春日の方がそのキャラクターと本気の観戦の巣のファンが出たり入ったりするのがおもしろかったり。試合を見るなら丸ままでの放送のNHKの生放送、バラエティーショーなら日テレという所かぁ。

ジャイアンツが勝ったのだけれど、ペイトリオッツが勝っても負けても、今回の「スーパーボウル」での直接対決でまた来シーズン以降で因縁、物語が展開され、楽しみ。やっぱり「スーパーボウル」が終わると、勿体無い感、残念感一杯で、7ヵ月後にすでに気持ちが行っちゃって、急に寂しくなる。

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