ER XIII 終

2010年10月01日 金曜日

「ER XIII」を見終えた。

本当にERは凄い。
ただ人間ドラマで回すし、群像劇の人々の関係性も上手いし、毎回ER内での出来事だけなのにスピード感はあるし飽きさせない。
第13シーズン目という長期ドラマなのだけれど、もう初期の登場人物、レギュラー陣が誰一人いないのに続いているのも凄い所。ついにウィーバーもいなくなるし、レイもあんな形で終わるし、24以上にレギュラーがいつ、どうなるのかさっぱり分からない展開。アーチーの様に初期のコメディー・リリーフからしっかりとした仕切れるキャラクターになったり、ニーラの様に段々キャラクターが良くない方向に変化したりと、この人間性の展開の見せ方も上手い。

いなくなる人もいれば新たにやって来る人もありで、今シーズンもいろんな人が出て来ていた。その中でも注目していまうのは、やっぱりジョン・ステイモス演じるトニー・ゲイツ。前シーズンでゲスト出演していたけれど今回からレギュラーに。ジョン・ステイモスと言えば、あの「フルハウス」でのジェシーおいたん。ERでは全く関係無い役なのだが、そのジェシーを匂わせる様な、「フルハウス」を見ていたなら泣けて来る様な設定の人物になっている。もちろんERなので、不幸いっぱい、苦難ばかり、少しの希望という路線はしっかり踏んでいるので泣ける泣ける。
このトニーは良いキャラクターなのだけれど、実は日本語制作スタッフは大きな間違いを起こしてしまっていた。ジョン・ステイモスと言えば、発する声は堀内賢雄という刷り込みが存在しているけれど、ERではすでにドゥベンコの声を当ててしまっているのでトニーの発する声は堀内賢雄ではないという事態になっている。しかし、初めてこのトニーの吹き替えの声を聞いた時、それ程違和感を感じなかった。むしろ堀内賢雄っぽく、時々「堀内賢雄じゃあ?」と思う位似ているし、何話かするとすんなり馴染んで気にならなくなった。ここら辺は制作側は気を使って選出し、吹き替えの東地宏樹も堀内賢雄をある程度意識して演じているんじゃなかろうか?

突然の退場や、レギュラー昇格を匂わせる出番、突然の派手なアクション・サスペンス、やっぱり重く救いの無い展開、大人な恋愛等、毎度のERで感心し、やっぱり釘付け。

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