ストレンジャー・ザン・パラダイス
2012年09月21日 金曜日ジム・ジャームッシュが監督・脚本・編集をした、1985年の映画だけれど全編白黒映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス(Stranger Than Paradise)」。
ハンガリー出身でアメリカに住む主人公の元に従妹がやって来る。
ただ、淡々と特に何も起こらない日常を見せるだけで非常に退屈。つまらないにも程がある。どうでも良い会話の連続、何も盛り上げず、どうでも良い場面を長く見せ、展開に何かを期待してもそこには何も無い。展開や映像ではなく、人物の雰囲気をまったりと、間延びする位見せるだけの映画って本当にどうでもいい。
場面の繋ぎは、カットが変わる毎に途中に暗転する黒いコマを挟むだけの連続だし、カメラは固定の長回しか、人物が動けばそれをちょっと追うだけの動きや、途中のフィルムの端が感光していて変な光が入っているし、素人の習作を見せられている残念感、しょっぱさで一杯だと思ったら、この映画大学の卒業制作の作品だったのか。そう思うと、全編白黒なのは、単にフィルム代や現像代が安いというだけの事なんじゃないかしら?別に白黒である必然性なんて無いし。
こういう、ただどうでもいい日常を描き、「芸術的」というつまらなさの言い換えで表現出来る様な映画って、何も響かないし、見ていて退屈しかない。基本早送り、どんな映画か分かってしまうとスキップ頻繁に繰り返し、流し見もいい所。正直、学生が作る如何にもな「芸術的でしょ!青春でしょ!」と声高に叫ばない振りして、それだけを叫んでいる映画を見せれた所で、こんな退屈な出来の映画ならただ時間の無駄としか感じない。
★★★★★