シャーロック・ホームズ
2010年08月20日 金曜日ガイ・リッチー監督の「シャーロック・ホームズ」を見た。
予告編を見た限りじゃあ、「CGバリバリ多用の派手なアクション映画」で、ほんとシャーロック・ホームズとして「一体どうなの?」感を持っていた。。
言わば、「金田一耕助の新作だ!」と言われ見てみたら、「流行の若手男前俳優が小奇麗な格好で、飛んだり跳ねたりのアクション映画に!」という様な不安感一杯で見てみた。
まあ、確かにシャーロック・ホームズなのだが、アクション映画の形式に落とし込み過ぎでは?とも。
ちゃんと、この手の推理モノの「途中で重要な証拠が出てきても、その場で説明しないで自分の心に留めておく名探偵」だし、科学的、論理的推察による事件の調査もするし、種明かしもふんだんにあるし、思っていたよりも推理映画。
でも、後半の流れは「ダ・ヴィンチ・コード」の続編の「天使と悪魔」じゃあないかと思える程、ほとんど同じで、そして結局欧米のアクション映画的結末になってしまうのが何とも残念。
一番の問題は、やはりロバート・ダウニー・Jrがシャーロック・ホームズらしくない所。ホームズっぽさで言えば、ブラックウッド卿のマーク・ストロングがまさにホームズらしく、次にワトソン役のジュード・ロウで、ロバート・ダウニー・Jrはワトソンの方が似合っている感じ。頭は切れるけれど人付き合いが難しく、のめり込んだらそればかりで周りを気にせず、格闘技が得意で押せ押せな中年男性って、どこのスターク・インダストリーズの社長かと。
映像的な引っ掛けや、推理モノとしては新しい感じで見せて、楽しいのだが、如何せん「シャーロック・ホームズ」と言われると、「じゃない。」になって終わってしまうんだよなぁ。