サイレンサー/沈黙部隊

2021年09月02日 木曜日

フィル・カールソン監督、ディーン・マーティン主演の1966年のアメリカ映画「サイレンサー/沈黙部隊(The Silencers)」
サイレンサーシリーズの一作目。
ドナルド・ハミルトンの小説「The Silencers」が原作。

アメリカの諜報機関ICEのエージェントのマット・ヘルムはエージェントを引退したつもりでカメラマンをしていた。
しかしICEはビッグOという組織がアメリカでの原子爆弾の爆発を企んでいる事を知り、マット・ヘルムへビッグOを止める指令を出した。

Amazon プライムビデオで配信が終わりそうな映画の中でもサムネイル画像がポップで色鮮やかな感じだったので1960年代のコメディ・スパイ映画の楽しい感じを期待して見たのだけれど、終始間延びしているわ、台詞がおもしろい訳でもないわ、コメディとしてもアクション映画としても退屈だわで全然おもしろくなかった。

ディーン・マーティンが終始女性のけつを追っかけていて世界征服の阻止の話はどっか行ったままで、一人の女性がスパイで何もかも知っている、いや知らないの繰り返しで話を引っ張るのだから、ずっと何を見せられているのだろう?状態。
この会話劇がおもしろければまだしも、おもしろいジョークを言う訳でもないし、ドタバタ喜劇になる訳でもないし、ずっとこれはコメディなのか?と曖昧なままで笑える様な所も無し。

五十前のディーン・マーティンにアクションは期待出来ないし、スパイ映画としても騙し騙されのサスペンスは無く、ずっと退屈。

主演がディーン・マーティンなので突然ディーン・マーティンの歌う挿入歌が何度も入るのだけれど、その場でディーン・マーティンが歌う訳ではないのでミュージカルでもないし、その場の気持ちを歌った歌が流れるという演出が何処を狙っての演出なのかもいまいち分からず。

この映画、雰囲気だけは1960年代のポップでキッチュな楽しさがあるのに終始間延びしまくり、コメディとしては弾け切らずにのっぺりとしていて、スパイアクションモノとしてもおもしろくもないという映画。
この一作目のこの内容で既に終わりに次回作の予告が入っていたのは驚いたけれど、この当時のディーン・マーティンと映画会社との契約とかの問題で続編ありきだったのかなぁ?
続編もプライムビデオにあったけれど流石に見る気はしなかった。

☆★★★★

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