殿方ご免遊ばせ

2012年06月28日 木曜日

ブリジット・バルドー主演の映画「殿方ご免遊ばせ(Une Parisienne)」。

見た目は全然冴えないのに、大統領の秘書官というやり手だからなのか、やたらと女性からモテまくる男性と、彼を追っかけまくる大統領の娘。てんやわんやで結婚する事になるが、やっぱり浮気だ何だので揉め始める。

この映画が全然おもしろくないのは、このアンリ・ヴィダルが何故中年から若い子まで、やたらと女性にモテるのかさっぱり分からないから。別に男前でもないし、甘い言葉を吐く訳でもなく、女性に対して小まめでもなく、ただ単にモテまくるだけの人物設定。社会的地位もあり、色んな女性にモテたら良いなという、男性の願望を映像化した様なつまらないさ。そんな彼に惚れるブリジット・バルドーの「どうして彼なのか?」と言う理由も、心持もさっぱり描かれず、この状況を作り出す為だけに存在している登場人物達。見ていても「?」ばかりで、何ら響きはしない。
更にコメディなのだろうけれど、別に笑う所も無いし。グッダグダの殴り合いの喧嘩場面は陳腐の極み。

ブリジット・バルドーの役名はブリジットで、ブリジットを見る映画なんだろうけれど、このブリジット・バルドーは別にそんなに魅力的でも無い。この時代の化粧や髪型や服装もあるのだろうけれど、何か田舎娘的なもっちゃり感があるし、常にクネッと体を曲げ座る姿は気持ち悪い。金持ちの馬鹿な小娘感は良く出ていると思うけれど、まだ23歳なのに妙におばはん臭い感じもするし。

恋愛映画としては何のこっちゃばかりだし、コメディとしては何ら面白くないし、理由を見せない恋愛劇で見ている方は置いてけ堀で、つまらない話が続き、つまらないまま終わって行く、つまらない映画。

☆★★★★

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