サンシャイン・シティー
2012年09月16日 日曜日東京行ったらすべき事を移動中の電車の中で思い出した。
池袋に向かう電車の中で地図を見ていたら、「サンシャイン60の文字が目に留まり思い出した。そう、P-MODELの「サンシャイン・シティー」じゃん、と。
という訳で、サンシャインシティまで「サンシャイン・シティー」を繰り返し聞きながら歩いて行ってみる。
わたしは東京にも、関東にも住んだ事無いので、この歌詞は「へ~、そうなんだ。」とはなるけれど、ピンと来ない。しかもこの曲は1979年のサンシャインシティなので、わたしにとっては最早存在しなかった現実で、最早平行世界モノのSF。
サンシャインシティも、外観は昭和の臭いがあるけれど、中へ入れば良く見る今時の商店が並ぶ商店街。曲の実感の無さと、曲と目の前の現実の乖離で頭がクラクラ、意識はボーっと遠い所へ行ってしまう。2012年なのか、1979年なのか分からない、時間錯誤の夢の中を歩く感じで少々怖さを感じ、サッと池袋の駅へと逃げ出す。
ただ、平沢進の「あー!」の所では、確かにサンシャイン60の上の方から平沢が落ちて来ていたけれど。
もう一つ、夏と言えば毎年ケラリーノ・サンドロヴィッチ、みのすけ、中野テルヲの「LONG VACATION」で、「LONG VACATION」は渋谷系だったそうなので、渋谷に行った時に「LONG VACATION」を聞きながら歩いてみる。
更にこっちは分からない。「渋谷系って何ぞや?」だし。曲に渋谷の雰囲気があるのかさえ分からないしで、何とも意味があったのか。
あと、もう一つ。「TRICK」の山田奈緒子の住んでいる池田荘のロケ地を見に行った時は、「TRICK」のサントラを聞きながら行って見た。
こちらは「おおっ!」と感動したけれど、最早TVドラマは終わって久しいので、何だか妙な虚無感ばかりが残った。
この作り物の音楽と目の前の現実を一致させようとする行為って、時代性とある程度の知識と認識が必要なので、両方がガッチリ噛み合う事は稀で、心地良い一致感で喜ぶというの中々難しい。だけれど、その不一致感、現実とのズレ、もしくは定着している聴き慣れた音楽とズレている現実を楽しむってのも中々良いかもしれない。