ガニメデのクリスマス – アイザック・アシモフ

2007年10月18日 木曜日

先日の「カリストの脅威」に続き「アシモフ初期作品集」の二巻目「ガニメデのクリスマス」を読んだ。

今回は有名ではない連続物が多かったが、どれもいまいち。
SFよりもむしろ、ファンタジーの「地下鉄の男」や、「幽霊裁判」の方が、皮肉的、アジモフの物事を信用して無さかげんが出てて新鮮味があった。
「幽霊裁判」なぞ、単なる悪霊払いモノかと思いきや非常にアメリカ的結果でにんまり。
ファンタジーでもきちんとオチがあるのはアジモフらしさか?

今回のアジモフの作品回顧録は各話に対して結構あっさりなのだが、知名度があり、思い入れの強い「ロボット三原則モノ」、「夜来たる」、「ファウンデーション」誕生の回顧録は、若アジモフが小躍りしているのが見えるようなワクワク感があった。
しかし、そのどれもこの本には入っておらず、この本を初めて読んだ時は、わたしはどれも読んでいなかったので、アジモフに煽られてのすかされ感にがっくり砕け散った覚えがある。
やはりこの「アシモフ初期作品集」はある程度、上記の話位読んでからではないと楽しめないのかも。

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